私の英語のルーツ
ワタシは、小学校高学年から中学校一年の一学期くらいまで、いじめられてました。基本的にその前もあとも、今でさえも、いつもいじめられ体質で、ちょっと油断すると、すぐいじめられてしまう・・・で、小学校の頃のいじめはかなり深刻で、はんぱじゃなかった・・・生きることでせいいっぱいで、楽しむとか、何かにがんばるとか、そんな状況じゃなくて、とにかく、学校に行くために、右足を出して、で左足を出して、で、それを延々くりかえし、とにかく学校に到着する・・・それで、とりあえず、呼吸をして生きる・・・それが精一杯な毎日だった・・・
で、中学に入ったらいじめられなくなるかな、と思ったら大間違い!!同じ小学校から、あがってきてるから、おんなじだった・・・基本的にいじめたくなるオーラを出しているのか、新しい人にもいじめられた。
そんなときでした。中学校というのは、定期テストがあって、おまけに、なぜか、勉強ができる人の評価が高いという社会でした。一学期の最初の定期テストのときに、良い点をとったんです。先生から、成績優秀者の名前が呼ばれたり、廊下に順位が張り出されたりして、ワタシのほかの生徒からの態度が、急にガラリと変わったんです・・・もちろんいじめられなくなったどころか、みんなから尊敬の目で見られるようになり、一目おかれるようになったのです・・・人からほめられたり、つまり社会的賞賛を受けるのは生まれて初めてで、それはそれは、ワタシの人生の中で、味わったことのない、初めての「快感」というものでした。
ワタシは、特に考えることもなしに、本能的に、その「快感」を自動的に追い求めるようになりました。また、先生にほめてもらいたい。また、クラスメートからすごいって思われたい・・・そんな気持ちが、私を猛勉強へと向かわせました。ものすごく勉強したので、それはそれは、大変だったけど、つらいとは思わなかった。生きる中で、唯一の喜びが、その結果にあると思うと、勉強も喜びになりました。つまり、言い方を変えれば、私が、テストで、いい点をとらなければ、生きている価値がない、人はワタシの存在を認めない、そのような意識があったと思う・・・もし、いい点がとれなかったら、私は生きていけないとも思ったと思う・・・
そんな中で、特にいい点がとれたのが英語でした。英語はまあ、だいたい100点だったんですけど、たまには、うっかりミスで90点台の後半になってりまったこともあった・・・それはくやしかった・・・クラスではいつも最高点保持者です。成績はもちろん3年間すべて5段階評価の5。学外の公開もぎテストでも一位をとったこともあったり、偏差値が80を超えたこともあった・・・そんな中で英語の勉強にすべてをかけて没頭し、高校受験の時点では、ワタシは、中学3年間の教科書の文章をすべて完全に暗記していました。もちろん、スペリングもです。
そこまで行くと、調子にのっていて、かつての自分のつらい生活なども、意識の中ではわすれていました。でも、この生活がなくなれば、ワタシの生きる価値はなくなる、っていうのは、いつもどこかで感じていた。
そんなときです!!ある日、担任の先生が、ホームルームで言いました。「今日から入った転校生です。」そして、あ、あろうことか、「アメリカから来ました」と言ったのです!!つまり、帰国子女!!英語ベラベラ完璧な女の子!!みんなは、その後、その子の周りに輪になって、みんなでたかっていたのです。それで「英語話してみて!!」とか言って大騒ぎ・・その子が英語を話すと、なんということでしょう!!外人みたい!!くやしいけれど、かっこいいとしかいいようがない!!みんなも、うれしそうに、大騒ぎで「すごいすごい!!」と言っている!!ワタシは蚊帳の外です。どう考えても、私よりカッコよく、ワタシより、英語がうまい!!ワタシは、自分の英語女王の座が奪われる危機感を感じ、恐ろしくなりました・・・ワタシの英語がみんなに評価されなくなったら、私の存在価値がない、と感じていたのだから・・・・
ワタシのできることは、今まで以上に勉強することしかありませんでした・・ワタシは思いました。100点以上の点数はこの世に存在しないのだから、とにかく100点をとれば、いいのだ。100点をとれば、彼女に勝たないまでも、少なくとも、負けることはないのだ・・・でも100点ってのは、けっこうハードで、というのは、ちょっとのミスでうっかり1点減点されたりするわけだから、どんな問題がでてこようが、絶対にミスは許されないと、すべての範囲を完璧に網羅し、必死に勉強しました。
で、定期テストの日が来た。結果が発表されました。先生が言いました「今回の英語の最高点は・・・・」心の中でものまね紅白歌合戦の結果発表の時のようなドラムがなりひびきました。先生が言いました。「今回の英語の最高点は・・・・ミヤモト!!」そう、私の旧姓です!!ワタシは、今までに味わったことのない、達成感、征服感、勝利の快感を味わいました・・・帰国子女の彼女は、「現在分詞」という言葉を知らなかったので、100点をとれなかったのでした・・・
まあ、ちなみに、彼女の方はというと、そんな、点数のことなんか、まったく気にせず、とても、明るくて、やさしい子でした。ワタシに英語を負けたなんて、そんなことまったく思ってなくって・・・まあ、確かに私が勝ったのは、点数だけで、実際彼女の英語力に、ワタシは足元にもおよばないんですから・・・
でもそんな私の中学時代・・・おかげで、中学校の英語は、完全にマスターすることができたのです。中学校の文法は、ワタシのその後の英語人生のすべての基本、土台になりました。ワタシの英語のルーツは中学校時代の英語の勉強にありました・・・
自分自身に自信が持てなかったことからの間違った自己評価の高めかたではあった・・・くだらないライバル意識からがんばったことも・・・すべてが、今の私の土台になっている・・・
人生はなにがどうなるかわからない・・・でも、「神を愛するものにとって、すべてが益になると、私達は信じています(聖書)」どんなつらい経験も、必ず、良いことのために、確かにある。だから、つらい経験をしたときに、自信を失ったり、人や世間を恨んだり、羨んだりすることなく、そのつらい経験から、いつも、なにかを学んで、つらい経験をできたことをありがたく思える自分でいたい。
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