感動!!これが自由の森学園の教育だ!!命とお金は、なんの接点もない!!
今日は、自由の森学園の学園祭の最終日・・
それで、後夜祭に行ってまいりました♪
自由の森学園というのは、埼玉県の飯能市の山の中にあり、
20年弱前に、吉祥寺にある明星学園の遠藤さんが、より自主自由を尊重した教育を、といういうことで創立した中高一貫校で、当時は、かなり、マスコミを騒がせたそうです・・
この学校はサイコーです!!
特にこの学校のサイコーなのは、なんといっても、本日の、学園祭の後夜祭であると言っても過言ではない・・
この写真は、後夜祭でみんなが運んで走り回る「ねぶた」です・・
これは、多分高2のねぶた・・
彼らは、毎年後夜祭のためにねぶたを作るんです・・
中学ねぶた、高1ねぶた、高2ねぶた、高3ねぶた、と四つできるんです・・
毎年毎年腕が上がって、やっぱりいつも高3ねぶたは素晴らしいんですよ!!
世間のしがらみから隔離された山奥で、この日のために一生懸命みんなで作ったねぶたを、運んで練り歩く・・
みんな、昨日今日は最終電車で帰宅、始発で登校状態!!
でも、絶対勘違いしないでくださいね!!
誰も「やらされていない」んですよ!!
ねぶたなんて、作りたくない人はつくんなくてもいいんです!!
作んなくたって、誰にも怒られないし、文句も言われないし、調査書にも、一切影響ありません!!
でも、作るんです・・
みんな、作るんです・・
最終電車まで作るんです・・
ちなみに、ほとんどの子は家から二時間くらいかけて、来ています・・
みんな、ねぶたの感動、後夜祭の感動を知ってるんです・・
暗くなり、ねぶたにあかりがともり・・
重いねぶたを、みんなでかつぐ・・
高3は慣れたもので、途中で休んで、記念撮影に応じたり、たまに、上下にわざとゆらして、躍動感を出したり・・
BGMは、民族音楽研究会(?)による、太鼓のおはやし☆これがまた、カッコいい!!そして、「こうあらねばならぬ」みたいなものが一切ない、この広大な空間で、あっちこっちに、てんでばらばらに好きなことをしている子供たちが、勝手に「ラッセーラーラッセーラー」「ラッセラッセラッセラー」とお囃子にあわせて叫び続けている!!感動だ!!
これだって、さけばなくたっていいんだ・・ねぶただって、かつがなくたっていいんだ・・
でも、みんな、叫びたくて叫んでるんだ・・かつぎたくてかついでるんだ・・
その後有志による合唱!!みんな楽しそうだ!!
そして、みんなで合唱!!これが圧巻だ!!
どこに立っててもいいんだ!!ステージは一応あるけど、基本、みんな、好きなところに、好きな方向を向いて立っている・・座ったっていいんだ・・
友達と肩を組んでる子もいれば、丘の上にしゃがんでる子もいる・・木の上からながめてる子もいる・・
でも、ほとんどの子が歌っている・・
歌わなくたっていいんだ・・
でも歌ってる・・理由は、歌いたいから・・それだけ・・
みんなうれしそうだ・・
時々見かける父母は、みんな同じような表情をしている・・
なんか、眉間がゆるんでるような、そんな表情・・
誰が泣けるって、親だろう・・
この学校に来てる子達は、特に問題のなかった子供達もたくさんいるけど、多くの子たちは、不登校、ひきこもり、非行、退学、いじめ、等、様々な問題を経てここにたどりついている・・
様々な問題が起きたとき、普通の学校の先生達の対応、世間の対応・・
不安と絶望におしつぶされそうになって出会ったこの学校・・
後夜祭の全体合唱・・
先生は一切タッチしていない・・
子供達が、すべて自主的に自由意志によって運営した・・
みんながんばった・・
大変だった・・
そして、楽しかった・・
その学園祭の最後だ・・
高3なんて、本当に最後だ・・
なんか、言葉では言い表せない・・
みんな同じ空気を共有してる・・
同じように感じているに違いない・・
爽やかだ・・
キモチがいい・・
うれしい・・
でも刺激がやさしく深い・・
喜びで心がいっぱいになる・・
源泉から湧き出る、心地よい冷たさの透明に澄んだ、そよ風のようにやさしい味の泉のようだ・・
ワタクシも不覚にも泣きそうになった・・
いいや、こんなところで泣いてなるものか・・
自森後夜祭10年選手だゾ!!絶対泣かないゾ!!
や、やばい!!究極の「けせら」という曲を歌うときになってしまった・・
この曲にはたくさんの思い出がある・・
この曲で、何度泣いたことだろう・・
入学式、卒業式、音楽祭・・いつでも、この曲のイントロが流れただけで、ワタクシは「ハンカチよおぉ~い!」状態になる・・
「けせら、けせら、けせら、僕達の人生は、自由と平和を求めて・・・」
「傷ついた夜、言葉にならない悲しさを」(歌詞自信なし・・)
この歌はみんな知ってるから、みんな、その場で勝手に歌いたいように、歌ってる・・
アタクシも、ほとばしる感激をおさえきれず、自然に、大声で歌っていた・・
その後・・花火・・
夜空に咲く花火・・
それを見つめるみんな・・
もう我慢ができなかった・・
泣いた泣いた泣いた!!
涙を流して声を震わせて、号泣した!!
幸い、暗くて涙や泣き顔は見えなかった・・
泣き声も、花火の音にかき消された・・
アタクシは、K君の後ろで、泣いた・・
K君にわからないように、号泣した・・
この学校には愛がある・・
愛や、やさしさ、や、まごころ・・
純朴で素直な心・・
ここには、お金は動いていない・・
やりたくてやっている・・ただそれだけ・・
だから感動の空気がある・・
背の高い人が髪を伸ばすことができても、背の高い人が同時に背が低くあることが不可能なように・・
真実の生命の息吹、愛、そんなものと、「金」は絶対に接点がない!!
ここには、金が介在していない・・
これから、色々な人と出会うであろう子供達・・
でも、彼等は、どんなに辛い目にあっても、どんなにひどい境遇にあっても、
損得とは別の、本当の人間のまごころ、愛は、確かに存在するんだ、ってことを、体で、確かに、知った・・
これが教育でなくてなんなんだ??
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コメント
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はじめまして。
去年、自森の合唱をはじめて知りファンになり、今年になって急接近し
学園祭、教育研究発表会などに行き始めました。
自森の素晴らしさが生々しく記されていて共感至極です。
後夜祭の感動が蘇りました、ありがとうございます。
自分も気分は高校生になって、一緒に思い切り合唱してました。
〜今週末の音楽祭が楽しみです。
投稿: なおと | 2015年12月16日 (水) 21時47分