富士登山レポートその7:感動のご来光!☆990満点講師ウィットロック慶子のTOEICスクールPTL
第7話:感動のご来光!
それから、黙々と危険な場所を歩き続ける。だんだん登山者の数が減っていき、
若い男や、外国人ばかりになってきた。
私達、初心者女子13人の五号車は、そんなつわものに交じって、
頂上の頂上へと、心一つに進んでいった!
「私達はあそこへ行くのよ!」
われらがリーダー福井おばあさんは、
高いところに指を指す!
へ?あんな高いとこ?
もう大分前に私達はすでに頂上についている!
しかし、さらに、高いところに少し小さな丘があるんだ!
「私達はあそこからご来光を見るのよ!」
そうさ!私達初心者女子5号車は、
キングオブ頂上を目指してエイエイオーなのだ!!
真っ暗だった空が、すこしずつ明るくなってきた!
地平線っていうか、あれ、雲?
なんか、わかんないけど、線が見える。
その一部にかすかに綺麗なオレンジ色が少し漏れてきていた・・
なんと綺麗な光景・・
何もないのだ・・
なにもないところに、線があるだけ・・
初心者女子5号車は、全員浮き足立った!
「今日は天気がいいから、最高のご来光が見えるわ!」
今日は天気もいいんだ!
天気が悪いとご来光も見えないんだって!
私達は、天気にも恵まれた!
と、私の右足が「ズリッ」と滑った・・
「?」
足が滑る・・
このことを考えたことがなかった・・
ただただご来光のことだけ考えて足をせっせと進めていってた・・
けれども、「足が滑る」ということが私の考えから抜けていた。
今までたまたま滑らなかっただけだ。
ふと下を見た!
なななんと!!
私は、ものすごく危険な場所を歩いていた。
砂で滑りやすい場所で、急斜面。滑ったら、そのまま下まで急降下するようなところだ!
そこに、ストックもなしに無謀にも登っていたんだ!!
急に怖くなった私は、イッキに目が覚めた!
コワくなったのだ!
急に立ち止まった私の必死の形相を見て、5号車メートの一人が声をかけた
「どうしたの?」
「無理!無理!だめ!滑る!もう私はいけない!ストックもないし」
「ここに捕まれば大丈夫」
端っこの手すりを指さした。
でも、その手すりのところさえも、もう行く勇気がない。
足が滑ることの恐怖を知ってしまったので。
「だめ、イケない。私はストックがない」
「でも今までストックなしでここまできたのは凄いわよ」
彼女は私に手を差し伸べたのだ。
登山でもしなければ、平和で豊かな日本でこんな風に人の「愛」を体験することがないのかもしれない・・
名前も知らない。。。どこのだれかも知らない・・
でも、知っていること・・
同じ5号車の同志であること・・
そして、そして、同じご来光の感動に向かって進むものであるということ・・
それだけの彼女は、私に手を差し伸べた・・
漫画みたいだった・・
本当に絶体絶命の時に、人の手が、さっと、私の目の前に差し出される。。
あああああ・・
私はその手をしっかりと握った・・
彼女は私の手を強く引き寄せ、
手すりへと導いた・・
「ありがとう!」
私はそう言って、
手すりにつかまりながら、ただただ上へ向かった!!
ついに頂上の頂上へ到着した!
もうすでにたくさんの人が来ていた!
ついに、あたりは明るくなり初めていた!
私は思った・・
よく珍しい虫とか、珍獣とか、
ひょっとして、神様、もうめんどくさくなっちゃったのかなっていう形の生き物とかって、
時々いる(笑)つまり、あんまりいろんな種類の虫とか考えて、もうこれ以上アイデア浮かばなくなっちゃたかな的な(笑)
なんか、思った。キリスト教の文化がベースになってるアメリカや西洋のものの考え方に、「大切なところだけ重視して、あとはのことはあまり考えない」というのがあるんだけど、やっぱ神様それあるかなってちょっと思った(笑)
だって、神は人間が住むために快適な空間を地球に作ったわけだけど、
多分それは、下の方だけで、まさか、富士山頂までくるとは思ってなかったのかなって(笑)だって、ここには、木も生えてないし、虫とかも動物もいないし・・
空気だって、人間の生活に適してないし。。
寒さも、この夏の真っ盛りに、寒すぎるし・
ここは、どっちかっていうと、
神の領域なのかなって思った・・
神が最初地球をつくって、
それから、木でも生やそうかな~とか、
空気はもうちょっと濃い方がいいかな~
とか、色々始める前の状態って、実は下界も、こんなカンジだったのかなって・・
なんか、天国ってちょっとこんなカンジなのかなって・・
なんか、天国をちょっと垣間見たカンジだった。
富士山ってのは、昔ながらのパワースポットだしね・・
なんか、そんなスピリチュアルな場所なんだよ・・
さあ、あたりがすっかり明るくなってきた・・
綺麗なオレンジ色・・
地球上の他にあんな綺麗なオレンジ色を見たことがないから、
たとえることもできない・・
やわらかく、すこし温かみがあって、強い光が凝縮されたような・・
そして、決して私達の敵ではない。
私達を守ってくれる存在だっていうのが確信できる・・
言い過ぎかもしれないけど、「愛」って、カタチにしたら、
こんなかんじなのかなっていうような・・
そんなオレンジ色の光が、少しずつ広がっていった・・
ついに卵の黄身みたいののテッペンがすこし見えた。。
それがどんどん大きくなり、
ついに、まん丸な太陽が顔を出した。
卵の黄身みたい。
美しく、生命力に満ち、食欲をそそる、やさしいが強く、かわいらしいが、どっしりとした、そんな太陽が燦然と姿を現した
「どうも、みなさん、ごきげんよう。よくここまで来てくれました。愛してるよ」
なんかそんな風に微笑みかけてもらってるみたいな・・
自然は素晴らしい・・
神はいるけど、
実際目に見えないし、触れない。
でも、少し、神の偉大さを垣間見るひと時だった・・
神の被造物は壮大で、驚くべきほどの神秘に満ち溢れている!
「神をほめたたえよ!」
そんな時だった。
1人の男性が叫びだした
「皆様で万歳三唱願います!」
そこにいた大勢の面々!!
どこのだれかともわからない!
でも、いつも、
あの人は好きになれないとか、
あの人は嫌いとか・・
そんなことがバカバカしく思える!
ここにいる人間はみんな仲間である!
みんな、このご来光を見るために、大変な思いをして、
ここまで登ってきたんだ!
そして、私達は、みな、この素晴らしい神の被造物である自然の中で、
生かされているものなのだ!
みんな愛してる!
そう思った!
「2013年6月14日富士山頂ご来光万歳」
「万歳」
「万歳」
「万歳」
もちろん私も、そして、私の隣の人も、そして、私の前の人も、みんな、
両手を高く上げ、「万歳」と叫んだ!
そうか・・
やっぱり、みんな、なにかしたくなる。
でも、日本人はAmazing Grace合唱じゃなくって、万歳三唱なんだ・・
ちと思いつかなかったなぁ~
私に強い思いが湧き上がった
「富士山の歌を歌いたい!」
でも、サビの「富士は日本一の山」の部分は思いだせるけど、
最初がどんな歌だったか思いだせない。
だからいいや。って思った。
実は、こんなところで、
自分が大声を出して、そんな合唱をリードするなんて、失敗したら恥ずかしい。
でも、したい強い衝動に駆られた。
でも、今どき若い人はこんな歌しらないかもしれないし、第一、最初の部分がわかんないし・・
と一種のいいわけだ・・
失敗するのが恥ずかしいから逃げたいんだ・・
だって、そんなことしなくていいっていうか、普通はしないんだから・・
ところが・・
なんと、最初の部分を思いだしてしまった・・
「頭を雲の上にだし~四方の山を見渡して~」
あ、どうしよう!思い出しちゃった!
でも、その次が思い出せないや。よかった~
私は所詮人の目を気にして、変な人だと思われることを恐れて、
行動を実行にうつせない・・
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