遭難レポートその3:崖から転落!☆990満点講師ウィットロック慶子のTOEICスクールPTL
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では、遭難レポートの第三弾です!
第3話 崖から転落?
どうも、ハイキングマップと現実が違う。
どの山でも、多少迷うことはあるけど、
だいたい、登山道が一応整備されてて、
標識なんかもある。
しかし、ここは、あまり、人が登らないんだろうか。。
標識も少ないし、道も、
普通のけもの道なのか、登山道なのかよくわからない・・
まあいいさ、登ればいいの、登れば♪
かなり細い山道をせっせと登り続ける。
たしかに、これは西武鉄道のハイキングコースにしちゃあハードだな・・
しかしまあ、このくらいは登らないと、
こっちも物足りない♪
せっせせっせと登る。
なんだか、道ともいえないような道になってきて、
色々木なんかが倒れていて、道をふさいでる・・
本当にこの道でいいのかな?
あ!!
そういえば、途中の標識にこう書いてあったかも。。
「今現在〇〇コースは土砂崩れのために崩壊しています。迂回願います」
でも、その時ハイキングマップを見ると、
私達が行くのは〇〇コースじゃないから、
カンケーないや、って思ってた・・
でも、なんか、よくわかんなくなってきた・・
道はどんどん狭く、険しくなってきて、
とてもハイキングコースとは思えない状態になってきた・・
それでも、それらしい道を探しながら歩き続ける・・
「御岳山」の看板発見!
よかった!これでよかったんだ!
しかも、その道は広くて歩きやすくて・・
いかにもハイキングコースってかんじ♪
よかったよかった!
そして、頂上らしき場所に到着するが、
なにも標識がない・・
普通どの山でも、頂上には、標識があるでしょ?
でも、どう考えても、ここが一番高いよ・・
まあ、いいさ、下山しよう!
下りは簡単♪
滑らないように気をつけるだけ!
富士登山の下山時に痛い目にあった私は、
ストックをもう買って準備していたので、
さっそくストックを伸ばし、
下山開始!
少し下ると、
林道発見!
地図によると、
その林道を横切り、また山道に入る。
どうやら、そこから、本当の頂上があるらしい(笑)
なぁ~んだ、そうか♪
しかし、その入り口に、またこんな看板が
「○○登山道は土砂崩れのため崩壊しています。
他の道に迂回してください」
他の道に迂回ってったって、他の道知らないし・・
それに、まあ、私達別に頂上に行かなくたっていいや。
さっき頂上な気分でお弁当まで食べたんだから(笑)
というわけで、迂回ってったって、どう迂回していいかわかんないんだから、
とにかく林道をせっせと歩くことにした。
私は恐ろしく方向オンチなので、
すべて、道案内はKING君に任せてる。
KING君によれば、
「どちらにしても、この山道に入らないと、
林道で駅に帰ろうとすると、えらい遠回りになって時間がかかる。
だから、このトンネルのところで、林道と山道が交差しているから、
ここから山道に入ろう。山道だとアップダウンがあるけど、林道ならまっすぐだから。
しかし、ここを見て。林道と山道が交差しているのは、
トンネルのところだ。
ということは、山道は、トンネルの上を通ってる。
きっとトンネルの上から山道に合流できるはずだ。」
なるほど。さすがKING君。
じゃあ、そうしましょう、と私。
さっきも、なんだか、怖い道にはいっちゃったけど、
結局ハイキングコースに合流できたし、まあ、山なんてそんなもん♪
今までだってずっとそうだったし♪
そしてトンネルの脇から、山に登る。
多少道らしきものがあるが、
ハイキングコースの割には山っぽい。
単なる獣道なのか・・
違いがわからない。
この山を登る人はあまりいないせいか、
土砂崩れのせいか、
ハイキングコースがよくわかんない・・
まあ、地図の方向に向かって、道っぽいところを歩いていく・・
だんだん、道が険しくなる・・
あら?この先はどっち?
「この道はどう?」
かろうじて道らしきものをたどっていく・・
それにしても、荒れすぎてる・・
本当にこれがハイキングコースなのか?
まあ、大丈夫大丈夫!
さっきだってそうだったじゃない?
しかし、それにしても、ちょっとこれはおかしい・・
でも、まあ、獣道のようなところをたどっていった・・
すると・・
あ・・・
ついに、先がなくなった・・
この先、道らしきものが一切なくなた・
どうする?
もとにもどる?
なんだろ・・
登山してる人って、きっと、
みんなこんな時
「戻るのだけはしたくない」
って思うんだろうな・・
それで、みんな遭難しちゃうんだろうな・・
よく
「引き戻すのも勇気のうち」
ってニュースで言ってるけど、
このことなのかな・・
徐々に道が険しくなってきてたので、
特に気づかず・・
気づかないうちに、
かなり険しい道を歩いていたんだ・・
だから、これを、また登るなんて、
なんだか、絶対したくなかったんだ・・
「とにかく降りればいいんでしょう、下りれば」
これは、私のいつも思っていることで、
小学生が遠足でいくようなレベルの山では、
多少迷っても、とにかく、下りつづければ、
そのうち町にでる。
そんな体験を何度もしているし、
実際そうなんだろうから、
とにかく、今回も、
下へ、下へと進んでいった。
しかし、ついに、それにしても、もう、ほぼ崖のような斜面しかなくなってしまった・・
あの時引き返せばよかったんだ・・
けれど、二人とも、引き返すなんて、絶対したくない・・
このまま、下がれば、きっと里に出られる・・
そんな思いから、思い切って、激しい下り坂を降りることにした。
「ここ降りるよ」
「え~!!こんな坂!!」
「大丈夫」
KING君が慎重に、意図的に滑り滑り、木から木へ移動する。
私もKING君の後をつき、
同じように木から木へ移動する。
最初はよかった・・
しかし、少しずつ、少しずつ、その木は少なくなっていき・・
土の質も、だんだん、さらさらした、砂へと変わって行った・・
引き返そうかなと思って上を見る・・
うぁ~
この坂を上る方が怖いぞ~
どうするよ!!
「とにかく下へ行こう!
ほら!下を見て!川だ!
しかも水はない。
あの川をたどっていけば里に行くはずだ!」
周りを見ても、もう、それしか進む道はなかった・・
KING君が先に滑り下りる。
「この木は大丈夫。でも、あの木は弱いから、だめ。」
KING君が下りるように、同じように降りていく。
しかし、坂はどんどん激しくなっていき・・ついに角度が90度にちかい部分さえ見てくる・・
「あっちの坂を下りたら?」
「あっちはダメ!
滑りおりた下が、完全なる絶壁だから!」
あ~ということは、やっぱりこの坂っていうか、もう坂じゃない、崖に近い、
この崖を滑りおりて、川に行くしかもう残された道はないんだ・・
KING君が次に進む道を考えるk・・
私にはもう、アイデアなどない・・
次にたどり着く木があまりにも下にあるんだ・・
でも、ついにKING君はその木に向かって滑り始めた!
KING君が計算外のズルっ!という滑りをした!!
{あ!!}
とっさに叫んだ!
「神様!KING君を守ってください!」
今回のハードな登山の中で、初めて神を思い出した瞬間だった・・
なんと、そういえば、私は、今日登山にコーフンしすぎて、
朝から一度も神のことを思いだしていなかった・・
しかし、KING君は無事その木にたどりついた・・
しかし、問題は私だ・・
KING君でも危険だったのに、
一体私はその木に本当にたどりつけるんだろうか・・
「万が一滑っても大事にいたらないように、
一応保険をつくっておくから・・」
KING君は、その木に後ろ向きに座り、
足でしっかり自分の体をささえ、
手を大きく広げ、
私に言った
「オレに向かって滑ってきて!
オレが支えるから!
アレがしっかり受け止めるから!」
いや・・しかし・・
こんな崖を、あえて滑るだなんて・・
上を見る・・
うぁ~
もう後戻りはできない・・
今視界に入っている景色の限りでは、
やっぱりその下の川のみが、
唯一安心していられる場所なんだ・・
しかも、その川はもう少しなんだ・・
しかし、この崖を・・
勇気を出して一歩を踏み出した・・
すると、
もう自分ではコントロールできなくなった!!
自分の体が宙を舞っている!
どっちが上だか下だかわかんない!
体がとにかくなにかに飲み込まれて
宙に舞っている!
ああ、私は崖から転落しているんだ!
ああ・・
転落しているんだ・・
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